「選手達が本当に楽しんでいる。あの笑顔が焼き付いている」
先日ある監督からお電話を頂いた際に、仰っていた言葉です。
私があるチームの指導させて頂いた際に、選手向けに行ったトレーニングを見ていた監督が感じた感想だそうです。
監督からは、継続してトレーニングをしていただけないかというお話を頂きました。
監督は、選手を一番近くでずっと見てきていますから、選手の事は一番分かっています。
そんな監督が感じたのですから、本当にそう思ったのだと思います。
この事には指導者の方には是非知っておいて頂きたいポイントがありますので、その点について今日は書きます。
自然な笑顔とやる気!
「選手達が本当に楽しんでいる」
「笑顔が焼き付いている」
今回の選手というのは小学生です。
小学生と言えば、まだまだ子供です。
そんな子供は純粋で正直です。
だから感情が自然と表、行動や態度に出ます。
つまり子供達が心から「楽しい」「面白い」と思ったことは、自然と笑顔になり、次俺、次俺というやる気、前のめりな積極性に繋がるのです。
実際にトレーニングを見ていた監督は、その時の笑顔にすごく選手達の自然な笑顔、やる気を見たのだと思います。
これは指導者の方には、忘れずに常に感じ取って頂きたい事です。
楽しい事しか続かない!
『正しい事よりも楽しい事しか続かない』
人間は誰も楽しい事しか続かないのです。
面白い事、興味のあることしか続かないのです。
何か習い事を始める。それは最初はやってみたい、楽しそう、面白そうという気持ちがあるから始めるのであって、途中でその気持ちがなくなると、辞めるという事になります。
たまに「この子は何をやらせても続かない」というお母さんがいますが、それはそういう部分もあるかもしれませんが、半分は、その習い事を教えている先生や指導者にもあるのです。
習い事は、お金をもらってその習い事を教えているのですから、その習い事の技術を教える事も大事ですが、続けるための楽しさも必要になってくるのです。
一昔前は耐える。忍耐力をつけるという意味で無理やり通わせていた時代、続けていた時代もありましたが、私もその時代ですから否定はしませんが、そればかりではいけないという時代になったという事です。
辛さの中に、大変さの中に、どんな状況の中にも楽しさがなければ続かない。という事なんです。
つまり楽しんでいる事からの選手達の吸収力は半端ないのです。
気付く!
今回監督が普段と違った環境での選手達の姿を見て、気付いてご連絡頂きました。
どうしても指導者という方は、基本ボランティアです。
選手達の為と思っていても、毎日そう思い続けるの中々大変です。
しかも毎日に近いくらい選手達と接していると、どうしても悪い部分も見えて来るし、視野が狭くなったりもします。
そして指導者の方は常に学び続けて、情報を仕入れて自分自身をアップデートして行かないと指導者としてやっていくことは出来ません。
こういった所から指導者という立場は非常に難易度の高いポジションであると考えます。
そこに小学生ぐらいだと保護者の感情も入ってくるからなおさらです。
またチームによっては勝敗や周りの目、プライド、過去の経験、その時の自分の状態など色んなものが合わさり普段見ている事が見えなくなってしまう事があります。
でもそんな中でも今回の監督は、選手達の様子を客観的に見ることが出来、それに気付けたという所にこの監督の素晴らしさがあると私は思います。
選手達の事を思うからこそ、今回の事に気付けたのです!
取捨選択する!
先ほど常に指導者は勉強し、情報を取り入れアップデートする必要があると言いました。
これが出来ていない指導者の方はまだ多く、昔のやり方で毎日同じ練習ばかりをして勝てないというチームもあります。
でもしっかり情報を仕入れて新しい事を取り入れているチームもあります。
でもそんな中でも毎回新しいものを取り入れるだけ取り入れて、それを続けるわけでなく、単なる新しいもの好きみたいになっているチームもあります笑
ここで一番重要なのは、まだ新しい物を取り入れるのはいいですが、選手たちが迷わないように取捨選択を指導者がする必要があります。
これが出来ていないチームが多いです。
今回は笑顔という選手達の意志が間近で見れることにより、確信に繋がったと思いますが、全てが同じ状況とは限らないです。
そんな時に指導者の力が試される時です。
このチームに、この選手達、必要なのか必要じゃないのかを取捨選択し、導入するかなしないかを判断しなくてはいけません。
それが出来る指導者と出来ない指導者では大きく違ってきます。
選手達のシーズン、現役時間も限られています。
そういった中でも必要なものと必要でないものを見極めるそういった能力が指導者には必要です。
指導者は常にフラットで柔軟な方がいいです。
私も昔は偏っていました。
だから今はそれを反省し、必死に勉強し、今の考え方に行き付きました。
今回書いたことが指導者の方に一人でも多く届けばと思っています。
最後までお読み頂きありがとうございました。
今日も最幸の1日になりました(*^^)v
楽成感
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