歳をとるにつれて、新しい意見や考え方を吸収できていない人を良く見かけます。
特に指導者や、経営者など立場のある人に多く見られます。
そんな人は自分がその立場になったには過去にそれなりの成果、結果を残したから今の自分があると思っています。
もちろんその考えは間違えではないですが、その考えを持ち始めたらその地位を捨てる時だと私は考えます。
「地位ますます高くなれば、いよいよ謙虚にならなければいけない」
キケロという古代ローマの政治家、哲学家の言葉です。
指導者や経営者はそれなりの地位です。
地位が上がれば上がるほど謙虚でいなければいけないという事です。
これが出来そうで中々できないんです!
是非指導者、経営者、またはこれから社会に出る人、人の上に立つ人には知っておいてほし事を今日はご紹介します。
愚痴や悪口から得るものはない
愚痴や悪口は、自分のストレス発散には効果はあるかもしれませんが、それを聞く側には何にも得るものはありません。
何なら聞いた側の取り方によっては、その愚痴や悪口は言った側、聞いた側にとってもマイナスとなります。
愚痴や悪口には必ずターゲットがいます。
そのターゲットと意見の相違や考え方の違い、あるいは、何かしら気にくわない事があるから愚痴や悪口が出てきます。
でもその相違や気にくわない事は、ターゲットが意図的にやっていない限り、無意識にやっている事で、愚痴や悪口を言う人の基準で物事を見ているがために、愚痴や悪口となるのです。
ターゲットは実を言うと無意識にやっている事なので、気付いていないかもしれないし、何とも思っていなかもしれないのです。
もしくは普段であれば、なんでもない事でも、その時の気分や些細な事の積み重ねが大きくなり、マイナスに捉えるようになって、それが愚痴や悪口となるのです。
そしてその愚痴や悪口を言った人は必ずと言っていいほど、自分を正当化して物事を言いますので、聞いた側は100%ターゲットが悪いという印象が出来上がってしまうのです。
でもそれはあくまでも愚痴や悪口を言った人の価値観で物事を見ており、一方的に批判しているだけで、本当は事実と異なるかもしれません。
つまり愚痴や悪口は聞いている側にとっては、間違った情報を得てしまう可能性がありますし、聞いていいて気分のいいものでありません。
ましてやこれが立場のある人が一方的に言ったり、断片的に言う事は、その人の価値観で物事を言っているので、聞いている部下や選手は偏った考えになってしまいます。
これが一番怖いです。。。
もしどうしても言いたいのであれば、1から10まで事実を説明し、聞いている側に判断できるような形にしなければ、それは単なる立場を利用した洗脳にすぎません。
でも1から10説明してもその中の2ぐらいは自分を正当化してしまいますが笑
「学ぶことをやめたら、教えることをやめなければならない」
ロジェ・ルメールというサッカーの元フランス代表監督が言った有名な言葉です。
これが出来ていない指導者、経営者、地位のある人は結構います。
どうしても自分の過去の栄光にすがり、新しいものに関してはまず否定から入ってしまうのです。
指導者、経営者、地位のある人は、広い視野を持ち、色んな可能性に期待し、常に学び続けなければ、その地位を維持する事は出来ないのです。
それが出来ずに結果が出ないと部下や選手のせいにして、自分を正当化する。これ最悪です。
また最近では、責任は指導者である私になる。責任は上司である私が取ると言っておきながら、裏であいつが悪いや俺が仕方なく責任をとったんだみたいな事言う人もいます。
これも最悪です。
全く持って責任の意味を分かっていません。
またそんな指導者や上司は、得た栄光は自分のおかげだと思っています。
ここも間違っています。
その得た栄光や結果は選手が頑張ったから、部下が頑張ったから得たものです。
そこを分かっていない指導者や部下はいづれ、その組織を衰退させていく事でしょう。
人の上に立つものは、常に謙虚に、常に学び、常に進化し続けなければいけないのです。
勘違いしていはいけない地位という看板
社長、部長、課長、係長、監督、コーチ、代表等々色んな地位という看板に勘違いしてしまい、その振る舞いをしないといけないと思い込んでしまう人がいます。
私もその一人でした。
入社3年で係長、20代で管理職までになり、30過ぎで工場の№2になり、その後は子会社の役員まで務めさせていただきました。
今思えば30過ぎで工場№2になったのが私にとっては間違いでした。
異例の早さでの昇進もあり、実力が地位に追いついておらず、何とかその地位にふさわしい人間でいなければいけない。周囲に馬鹿にされてはいけない。というおかしなプライドがあり、必死でした。
そんな中、そのポジションにふさわしい人間像を勘違いしており、謙虚さがなくなり、その地位にあぐらをかいて、学ぶことを避けたり、コミュニケーションを取る事をしなくなったりと、今思えば間違いだらけでした💦
自分が望んでいたポジションではなかったのですが、会社として期待してのポジションだったと今は思います。
でもその期待を私は勘違いしてしまっていたのは今になってやっと分かります。
地位というのは本来であれば後からついて来るものであり、そこに自分の信念があれば地位に惑わされることもないはずです。
私にはそこが欠如していたのだと思います。
私のように地位を得たことで勘違いしないように、同じ間違いをしないように自分のやりたい事、楽しい事、信念を持ち続けて、それを是非貫き通してください。
私にもどこかのタイミングまでは、その信念、目標がありました。
ただそれを手に入れてしまったので、目標がなくなり、バーンアウトしてしまったのです。
地位に甘んじることなく、常に目標や信念を持って、夢や目標を叶えて行きましょう!
最後までお読み頂きありがとうございました。
今日も最幸の1日になりました(*^^)v
楽成感
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